くじらの背中
作詞・作曲/三井拓郎
編曲/pertorika

日が暮れて カーディガンを羽織って
左胸のポケット 高鳴る鼓動をしまって

くじらの背中に飛び乗り旅に出る 明かりはつけずに
星の明かりを頼りに進んでいく 悲しみだって忘れている

波しぶき 月に照らされて輝く光のシャワー
散りばめた宝石のように この夜を彩っていく

少し眠たくなって うたた寝のつもりが
波の音に誘われ 深い眠りになった

くじらの背中で波の子守唄に 耳を傾ける
ゆがんだお月さまも僕と一緒に 深い森へ消えていく

いつか見た楽しい夢の続きを 今見てたよ
でも頬についていたのは 涙の流れた跡

目の前にある あの星はきっと
今はもうない きっともうないけど
光は届く 僕らの元へと
こんな風に 僕も君の元へと

僕だけが知ってる秘密を 海の底に隠し
それをほら 今夜の星に気づかれぬように気をつけて

波しぶき 月に照らされて輝く光のシャワー
頬についた水滴と共に 涙を拭きとって